渡欧

ウィーン着。
空港まで来てくれた友人に連れられてレッスンを受けるH先生のカルテットのコンサートに向かう。
場所は楽友協会の室内楽ホールへ。

これまでも日本人のすばらしいカルテットを聴く機会がありましたが、このカルテットもすばらしかった。とにかく各自独立した音楽性を主張しているにもかかわらずそれが一体となって聴こえるのです。同系の楽器によるアンサンブルの場合、響きをまとめたほうがよいものになるのではないかとずっと思ってきましたが、そういう安定性よりも、とにかく各パートを楽しんで弾いているのが伝わってくるのです。
カルテットの醍醐味は各パートの主張なのかも知れないなと考えさせられました。アンサンブルをやる自分にとってはとてもよい経験になりました。